英指揮官がOGのDFを擁護 「血、汗、涙、笑顔も全てをささげた」

受け入れがたい敗戦

 女子ワールドカップカナダ大会の準決勝日本対イングランド戦は1日(日本時間2日)、カナダのエドモントンで行われ、2-1で大会連覇を目指すなでしこジャパンが勝利を収めた。
 開催国カナダを下し、同国史上初のベスト4進出で勢いに乗るイングランドは、ディフェンディングチャンピオンの日本相手に全く引けを取らなかった。互いにPKで得点を奪い合った後は、主導権を握る時間も多かった。特に後半になっても、前線からのプレスの勢いは衰えず、日本のパスワークを封じ込めた。
 しかし、試合は終了間際のオウンゴールによって日本が勝利した。試合後の会見に 臨んだ、イングランドを率いるマーク・サンプソン監督は、ドラマチックな幕切れに落胆の表情を浮かべた。
「受け入れるのがとてもつらい。イングランドは全てを尽くした。私たちの選手はこのトーナメントのため多くのことを犠牲にした。彼女たちは、血も、汗も、涙も、そして笑顔も全てをささげた」
 日本の決勝点は、予想外の形で生まれた。右サイドからMF川澄奈穂美がラインの裏を狙ったパスを送ると、FW大儀見優季の手前でパスカットを狙ったDFローラ・バセットが足を伸ばす。しかし、無情にも彼女の足に当たったクリアボールは、自陣ゴールのクロスバーをたたいて、ゴールラインを越えた。この時、試合はすでに後半アディショナルタイム。反撃の時間は残されていなかった。

 

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