なでしこ連覇に最強援軍! 負傷離脱の安藤がアメリカとの決勝戦で再合流
「安藤をもう一度バンクーバーに」
なでしこジャパンの連覇に強力な援軍が合流する。MF安藤梢(フランクフルト)が5日(日本時間6日)にバンクーバーで行われる女子ワールドカップカナダ大会決勝アメリカ戦でチームに合流を果たすことが分かった。安藤は1次リーグ初戦のスイス戦で決勝PKを獲得する代償に左足を骨折し、日本で治療していた。
なでしこの佐々木則夫監督は、イングランドに2-1で劇的な勝利を収めた試合後の記者会見で、接戦をモノにし続けるなでしこの原動力について語った。
「選手たちには、またファイナルに行きたいという思いがある。安藤選手も欠けて、日 本から応援してくれている。試合に行くとき、いつもロッカールームには彼女がいて、彼女のメッセージがある。ファイナルに行けば、彼女がまたバンクーバーにこれる。そういう思いが、我々にはパワーになっている。それが実現できたということ、達成した彼女たちには素晴らしい敬意を表したい」
安藤は6月8日の初戦スイス戦前半、大儀見のポストプレーからGKと1対1のチャンスを迎えた。勇敢にループシュートを狙ったが、遅れて入ってきたGKと激突。PKを獲得したが、ピッチ上で痛みに昏倒(こんとう)した。必死にピッチに戻ろうと試みたが、そのまま交代となってしまった。安藤の体を張ったこのプレーで得たPKを宮間が決めて1-0で初戦に勝利し、そこから今大会の躍進がスタートした。
そ の後、左足腓骨(ひこつ)外果骨折と診断された安藤は帰国。すでに手術を済ませているが、試合前のロッカールームでは、選手を励ますメッセージを日本から送り続けてきた。そして、「あんち(安藤の愛称)をもう一度バンクーバーに」がなでしこの合言葉となっていた。