仏代表デシャン監督、鮮やかな逆転劇に手ごたえ「戦い続けたメンタリティーは誇れる」

デシャン監督は、“リバウンド・メンタリティー”が勝因になったと話している【写真:Getty Images】
デシャン監督は、“リバウンド・メンタリティー”が勝因になったと話している【写真:Getty Images】

後半開始早々にアルゼンチンにリードを許すも、ムバッペの2発を含む3ゴールで再逆転

 フランス代表は6月30日のロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦で、アルゼンチン代表との壮絶な打ち合いの末、4-3で勝利した。ディディエ・デシャン監督は試合後、「1-2にされても戦い続けたメンタリティーは誇れるもの」と後半の反撃がポイントだと話した。

 フランスは前半13分、19歳のFWキリアン・ムバッペが自陣から約70メートルの独走ドリブルで得たPKをFWアントワーヌ・グリーズマンが決めて先制した。しかし、デシャン監督が「いくつものゴールチャンスがあったが、2点目が決められなかった」と振り返ったように、チャンスを逃すなかで相手MFアンヘル・ディ・マリアに芸術ミドルを決められてしまう。

 さらに、後半3分にも失点してビハインドを背負った。しかし、フランスはすぐさま逆襲を開始。後半12分に右サイドバックのDFバンジャマン・パバールが芸術的なボレーを決めて追いつくと、同19分と同23分にムバッペがゴール。約10分間で一気に3ゴールを奪う逆転劇で試合をひっくり返した。最終的に1点を返されたが、一気呵成の攻撃が8強進出を引き寄せた。

 デシャン監督は、“リバウンド・メンタリティー”が勝因になったと話している。

「後半の頭に失点したが、ギブアップはできない。たしかに2点目は打撃だったけど、すぐに取り返せた。経験のある強いチームとの対戦だったけど、フランスも同等のチームだからね。1-2にされても戦い続けたメンタリティーは誇れるもの。彼らを誇りに思うし、この1週間、1カ月の間に彼らが築き上げたものが現れた。最後のゴールは余計だったが、いつも完璧にできるわけじゃない」

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