フランスがアルゼンチン撃破で8強 19歳神童ムバッペがメッシの夢を打ち砕く2ゴール
フランスが先制するも、ディ・マリアのスーパーミドルで前半を折り返す
世界ナンバーワンのFWリオネル・メッシに引導を渡したのは、フランスの19歳新星だった。ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦の第1ゲームにして注目カード、フランス対アルゼンチンが現地時間30日に行われ、フランスは19歳のFWキリアン・ムバッペの超高速ドリブルから得たPK、アルゼンチンはMFアンヘル・ディ・マリアのスーパーミドルが決まる白熱の展開となったが、後半のムバッペの2ゴールなどによってフランスが4-3で勝利。メッシのW杯制覇の夢を打ち砕いた。
楽々とグループリーグ(GL)突破を決めたフランスはMFポール・ポグバとMFエンゴロ・カンテ、FWムバッペ、FWアントワーヌ・グリーズマンら豪華スタメンを形成。一方なんとか2位突破したアルゼンチンはメッシを前線の下に置く“偽9番”システムで、両サイドにディ・マリア、MFクリスティアン・パボンを配した。
キックオフから最初のチャンスを迎えたのはフランス。ムバッペの突進から得た前半8分の直接FKを蹴ったのはグリーズマン。左足でのキックはクロスバーを直撃する。そのムバッペの勢いはとどまらない。前半11分、自陣中央からボールを持ったムバッペが超高速ドリブルで一気に持ち上がると、MFハビエル・マスチェラーノらを置き去りに。ペナルティーエリア内に入るとDDマルコス・ロホが引き倒し、PK判定が下った。このチャンスにキッカーはグリーズマン。冷静に相手GKの逆を突き、フランスが先制に成功した。
その後もムバッペの飛び出しが猛威を振るい、アルゼンチン最終ラインは混乱をきたす。それでも前半41分、左サイドのスローインをつなぎ、ペナルティーエリア外中央のディ・マリアへ。これを躊躇なく左足インステップで振り抜くと、GKユーゴ・ロリスの手が届かずゴール右隅に突き刺さった。豪快なスーパーミドルでスコアを1-1に戻し、前半を終えた。