ディ・マリアの芸術的同点ミドルが炸裂 フランス対アルゼンチンは1-1で勝負の後半へ
前半11分にフランスがPKで先制するも、同41分にアルゼンチンが同点に追いつく
ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦の第1ゲームにして注目カード、フランス対アルゼンチンが現地時間30日に行われ、フランスは19歳のFWキリアン・ムバッペの超高速ドリブルから得たPK、アルゼンチンはMFアンヘル・ディ・マリアのスーパーミドルが決まり、1-1の同点で前半を折り返した。
2試合で楽々とグループリーグ(GL)突破を決め、C組1位で抜けたフランス。一方でアルゼンチンはGL2試合で1分1敗と崖っぷちに立たされ、ナイジェリア戦でのメッシの今大会初ゴールなどで2-1と辛勝し、D組2位で通過した。フランスはMFポール・ポグバとMFエンゴロ・カンテ、FWムバッペ、FWグリーズマンら豪華スタメンを形成。一方のアルゼンチンはFWリオネル・メッシを前線の下に置く“偽9番”システムで、両サイドにMFアンヘル・ディ・マリア、MFクリスティアン・パボンを配した。
キックオフから最初のチャンスを迎えたのはフランス。ムバッペの突進から得た前半8分の直接FKを蹴ったのはグリーズマン。左足でのキックはクロスバーを直撃した。
ムバッペの勢いはとどまらない。前半11分、自陣中央からボールを持ったムバッペが超高速ドリブルで一気に持ち上がると、アルゼンチンMFハビエル・マスチェラーノらを置き去りに。ペナルティーエリア内に入るとDFマルコス・ロホが引き倒し、PK判定が下った。このチャンスにキッカーはグリーズマン。冷静に相手GKの逆を突き、フランスが先制に成功した。
その後もムバッペの飛び出しが猛威を振るい、アルゼンチン最終ラインは混乱をきたす。同27分に右サイドをオーバーラップしたDFガブリエル・メルカドのクロスが相手DFの腕に当たって角度が変わったように見えたがPKの判定は下らず。カンテらの素早いボール回収こそあるも、明確な攻撃の形は作り切れなかった。
しかし、アルゼンチンにはメッシ以外にも個の力があった。前半41分、左サイドのスローインをつなぎ、ペナルティーエリア外中央のディ・マリアへ。これを躊躇なく左足インステップで振り抜くと、GKユーゴ・ロリスの手が届かずゴール右隅に突き刺さった。豪快なスーパーミドルでスコアを1-1に戻した。フランス、アルゼンチンともに力を見せる熱戦は後半にどんな展開となるか。
(FOOTBALL ZONE編集部)