西野監督が“他力”に賭けざるを得なかった事情 ポーランド戦後半に見えた日本の失速ぶり

0-1で負けている状況を維持したことに「納得いかない」

 時間稼ぎをしたことだけでなく、他会場の結果に命運を委ねるという選択をした西野監督。ポーランド戦での日本の状況を考えれば、普通に続けていたら失点か少なくともイエローをもらっていた可能性は高い。

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「非常に厳しい選択。万一という状況は、このピッチ上でも考えられましたし、もちろん他会場でも万一はあり得た。それで選択したのは、そのままの状態をキープすること。このピッチで万一が起こらない状況。これは間違いなく他力の選択だったということで。ゲーム自体で負けている状況をキープしている自分というのも納得いかない。不本意な選択をしている。他力に頼った」

 そう振り返る西野監督だが、決勝トーナメント進出が一つの目標であり、さらにベスト8という日本がまだ踏み入れていない大目標に向けて、大きな一歩につながる“賭け”に勝った形となった。

(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)



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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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