Uー22日本、野津田、金森弾でコスタリカを2-0で撃破

来年1月開幕のリオ五輪アジア最終予選突破に弾み

 2016年リオ五輪を目指すU-22日本代表は、1日にユアテックスタジアム仙台でU-22コスタリカ代表と親善試合を行い、前半36分にMF野津田岳人(広島)の先制点と、後半32分に金森健志(福岡)のゴールで2-0勝利を飾った。
 手倉森誠監督は、来年1月の五輪最終予選を控えたテストマッチになったこの試合に、初招集のDF伊東(鹿島)とMF前田(松本)をスタメン起用した。4-2-3-1システムで試合に臨み、ダブルボランチは遠藤(湘南)と井手口(G大阪)が務め、1トップには浅野(広島)が入った。
 積極的な立ち上がりを見せる日本の最初のシュートは3分。右サイドでのスローインを受けた中島がシュートを放ったが、相手GKのセーブに合った。続く6分には決定機を迎える。遠藤のパスから浅野が相手の裏に抜け出すと、右足で強烈なシュートを放ったがゴールポストを直撃した。
 ボールを保持して攻撃を仕掛ける日本だが、9分に中盤で不用意なパスミスでボールを失うと、一発のスルーパスで相手FWジョルジが抜け出す大ピンチを迎えた。しかし、ここはGK櫛引がスーパーセーブを見せて、止めて事なきを得た。逆に日本も19分に相手陣内でボールを奪って前田のシュートにつなげたが、シュートは枠外に外れた。攻勢に出る日本は21分にも野津田のコーナーキックを遠藤が頭で合わせたが、相手GKのファインセーブに合った。
 32分には亀川のクロスをファーサイドでフリーになった中島が合わせたがヒットせず。直後にはコスタリカが速攻で日本ゴールに迫るなど、目まぐるしい展開が続く。互いに攻守の切り替えが早く、ボール際で激しく当たるゲームになった。そして、36分に均衡が破れる。左サイドを縦に突破した亀川が中に入れたボールを野津田が右足でジャンピングボレー弾。日本が先制に成功した。
 1-0とリードした後も攻勢に出る日本には、浅野や中島に決定機が訪れたが、追加点を奪うことはできず、1点差で前半を折り返した。
 後半から日本は井手口に代えてMF喜田(横浜FM)を投入。コスタリカは2人メンバーを代えた。後半開始直後は1点を追うコスタリカのペースでゲームが進んだ。同4分にはゴール前でFKのピンチを迎えたが、壁に入った前田がボールを弾き出した。反撃に出る日本は同9分にセットプレーの流れからファーサイドの岩波のシュートがネットを揺らすがオフサイドの判定。直後に前田に代えてFWオナイウ(千葉)を投入し、4-4-2システムへ変更した。
 後半に入ってファウルの多くなった日本は、同11分にも左サイドからのFKを与えた。直接ゴールを狙われるも、GK櫛引が必死で手を伸ばしてセーブした。リズムを取り戻したい日本は16分に浅野に代えてMF矢島(岡山)をピッチに送り込んだ。
 同20分前後からペースを取り戻した日本は、スピード感のある攻撃を連続させてゴールに迫るが追加点は奪えない。同25分には野津田に代えてFW金森(福岡)、同28分には伊東に代えて川口尚紀(新潟)を投入した。
 待望の追加点が生まれたのは同32分。中盤でボールを受けた金森が長い距離をドリブルで持ち上がると、そのままペナルティーエリアやや外から右足を振り抜く。ボールは相手GKの手を弾いてゴールに吸い込まれ、日本が2-0とリードを広げた。34分には中島に代えてFW小屋松(名古屋)を投入。2-0勝利を勝ちとった。
 ゴールが決まるたびに大きなガッツポーズを続けていた手倉森監督も選手のテストを済ませながら、危なげない勝利。収穫の多い白星を挙げた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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