ブラジル代表監督、苦難のグループ突破に本音 「今日くらい自分に甘くなっても…」
セルビアを破って決勝T進出を果たし、チッチ監督も安堵
ブラジル代表のチッチ監督は、現地時間27日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦でセルビアに2-0で勝利し、決勝トーナメント進出を決めたことに心から安堵したようだ。ブラジルメディア「terra」などが試合後のコメントを報じている。
ブラジルはDFダニーロとFWドウグラス・コスタが負傷離脱。前半10分にはDFマルセロがプレー続行不可能を訴えて交代と、野戦病院化が進んでいる。それでも、前半36分にMFパウリーニョが先制点を挙げると、後半23分にはFWネイマールのコーナーキックからDFチアゴ・シウバが決めた。
ネイマールとシウバは、コスタリカ戦(2-0)でシウバがフェアプレーのために相手にボールを返したことにネイマールが激怒し、侮辱的なジェスチャーを取ったことで話題になった。主将の大人の対応で内紛への発展は避けられたが、その二人のホットラインでゴールが決まると抱き合って喜んでいた。
初戦スイス戦(1-1)の引き分けスタートから苦しんだブラジルだが、1位通過で決勝トーナメント進出を果たしたチッチ監督は「期待がとても大きいが、我々は現実世界に生きている。期待の世界には生きられない」とコメント。そして、勝利の喜びをこう語った。
「間違いなく今夜は、カイピリーニャを飲みに行く。今日くらいは、自分に甘くなっても良いだろう」
ロシアの地でストレスとも戦うチッチ監督は、ブラジルの伝統的なカクテルで祝杯を挙げると宣言した。試合の数時間前に前回王者ドイツがグループリーグ敗退となる姿を見ていただけに、番狂わせを避けたことに対する安堵の思いは非常に大きかったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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