ブラッター会長が女子W杯決勝から逃亡!?
FBIなどの捜査もあり、北米行きを回避か
W杯招致を巡る収賄事件の発展から辞任を発表しているFIFAのゼップ・ブラッター会長が5日、カナダで行われている女子ワールドカップ決勝戦に出席しない方針を明らかにしている。英「BBC」が報じている。
渦中の79歳は、バンクーバーで行われる決勝戦に出席する方針だったが、FIFAに対する刑事捜査が、2件進められている現状から急遽方針を転換したという。1998年のFIFA会長への就任後、現会長がワールドカップの表彰式を欠席するのは初だという。昨夏のワールドカップブラジル大会では、贈収賄などのスキャンダルの高まりから開会式などでスタジアムに姿を見せた会長には観衆か ら巨大なブーイングが浴びせられ、身を隠すような素振りを見せていた。
「ESPN」では、会長選で5期目の当選を果たした直前に、FBIの捜査や逮捕を回避するために会長が米国入りを突然キャンセルしたとも報じられていた。米国司法当局やFBIの捜査により、すでに7人のFIFA高官が逮捕され、スイスの検察当局も調査を開始している。その現状から、北米行きを回避する“敵前逃亡”の可能性もありそうだ。
ブラッター会長の弁護士リチャード・カレン氏は、突如の欠席の理由を「個人的な理由」と説明し、代わりにイッサ・ハヤトウ副会長が決勝戦と表彰式に出席することになったという。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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