女子W杯準決勝でアメリカがドイツに完勝 2大会連続の決勝進出を決める
513分間の無失点を継続。なでしこは決勝戦で対決なるか?
カナダで開催中の女子ワールドカップは6月30日(日本時間7月 1日)に準決勝第1試合が行われた。FIFAランキング1位のド イツと2位のアメリカが激突した今大会最大の激戦は、アメリカが 2-0で勝利。前回の2011年ドイツ大会に続く決勝進出を決め た。
ゲームは立ち上がりこそドイツが激しいプレスを見せたが、 隣国ということもありスタジアムに響き渡る「USAコール」 を背に受けたアメリカが主導権を握る時間帯が長く続いた。 準々決勝を出場停止だったMFホリデーとMFラピノーが戻ったア メリカは鋭い攻撃を見せ、FWモーガンなどがゴールに迫った。 圧倒的なアメリカペースで進んだゲームだったが、ベスト8のフラ ンス戦でPK戦での勝利に貢献したドイツGKアンゲラーの好セー ブもあり、スコアレスで前半を折り返した。
後半も劣勢に立たされたドイツだったが、同15分に大きなチャン スが訪れた。アメリカDFジョンストンがボール処理にもたついた ところをドイツFWポップに狙われ、引き倒した所でPKが与えら れた。しかし、シャシッチのシュートはゴール左に外れた。 すると同24分、FWモーガンの突破で今度はアメリカがPKを得 る。これをアメリカ主将、MFロイドがこれを決めて先制に成功し た。1点を追うドイツは背番号10のMFマロジャンを投入して同 点ゴールを狙いにいくが、 数多く放ったシュートが枠内に飛ばない。
アメリカは同39分にMFロイドが左サイドを突破すると、 中央へ入れたボールをDFオハラが押し込んで追加点。 最後まで諦めずに攻撃を仕掛けたドイツだったが、 アメリカの最強守護神ソロを脅かすには至らずに試合はこのまま2 -0で終了。アメリカが2大会連続の決勝進出を決めた。 無失点でこの試合を終えたアメリカは、1次リーグ初戦のオースト ラリア戦で27分に1失点して以降、513分間の無失点を継続。 女子W杯での新記録を伸ばしている。
なでしこジャパンとイングランドが対戦する準決勝の第2試合は、 1日(日本時間2日)にエドモントンで行われる。 この試合の勝者が決勝でアメリカと対戦し、敗者は3位決定戦でド イツと対戦する。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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