J1甲府・城福監督の視点 ブラジルW杯開幕戦で注目のクロアチアMFルカ・モドリッチの万能性
「やはり(ルカ・)モドリッチかな」
氏が熱い視線を送るクロアチアの雄は、開幕戦(日本時間13日5時キックオフ)でいきなり開催国のブラジルと激突する。同国をけん引するMFは、そのスキのない才気を所属するレアル・マドリードでもいかんなく発揮している。城福監督が注目するのも、その目立った欠点が少ない万能性だ。
「あのサイズで前を向く力と、ボールを運ぶ力がある。さらに、ミドルも打てるし、パスも出せる。判断も含めた技術は相当レベルが高い」
ラキティッチ(セビージャ)、コバチッチ(インテル)といった多士済々な面々とともに形成する中盤は高い構成力を有している。
しかし、彼らが対峙するのは王国ブラジルだ。各国が羨むメンバーがスタメンに名を連ね、その11人に穴がないからこそ優勝候補筆頭の呼び声も高いのだろう。
「ブラジルは最終ラインから中盤にも、守備レベルの高い選手がそろう。劣勢が予想される中で、モドリッチのような選手が、そこでどう機能するのかを見てみたい」
技巧派集うクロアチアの中盤は、この死角のないブラジルを追い詰めることができるだろうか。城福監督は、クロアチアの番狂わせがあるとすれば、モドリッチの輝きは不可欠だという。なぜならば、同国の得点源であるFWマンジュキッチ(バイエルン・ミュンヘン)はプレーオフ第2戦の退場処分により、この開幕戦の欠場を余儀なくされているからだ。世界中の耳目を集める一戦。万能MFは逆境をはね除け、波乱の幕開けを目指す。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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