本田は会長の構想外? 来季スタメンに名前なし

トップ下の2番手までに上がらず

 ACミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長が設定した2015年シーズンのスターティングイレブンに日本代表FW本田圭佑の名前が存在しないという。イタリア地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」が「ベルルスコーニ会長、夢のミランを作る」と報じている。
 今夏の移籍市場で積極的な補強を展開しているミランだが、ベルルスコーニ会長はクラブに対する30年前の深い情熱を取り戻したという。
 27日にアルコレの別荘で、チームの来季スタメンを自らペンを取りスケッチしたという。トップ下を置くシステムをこよなく愛し、現場介入で有名な元イタリア首相の来季のシステムは4-3-1-2。スタメンはGKディエゴ・ロペス。DFはデシリオ、元フランス代表メクセス、そして、獲得可能ならドルトムントのドイツ代表DFフンメルス、アントネッリの4バック。ボランチは3年契約を延長したオランダ代表デヨング、ローマから獲得したイタリア代表ベルトラッチ、主将のモントリーボが復調するまではアタランタMFバセッリの3人を並べたという。
 トップ下はイタリア代表MFボナベントゥーラかエルシャラウィで、セビージャから3000万ユーロ(約40億円)の移籍金で合意に達しているコロンビア代表FWバッカと昨季16得点を記録したメネズの2トップを支えるという。
 14年シーズンに6得点だった本田は、名物オーナーから余剰人員とみなされているようだ。「ミラネッロにはまだチェルチ、本田、ニアング、マトリがいる。このうちの2人は確実に多すぎる」と記事では指摘。バッカの加入により、会長が前線でリストラを敢行する可能性がある。
 「必要とされるなら、残りたい」と来季残留を熱望していた背番号「10」だが、積極補強を続けるオフの間に会長からの愛情はすっかり冷めてしまったのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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