4強で激突する英女子レジェンドがなでしこ絶賛「まるでバルセロナ」

英国女子代表最多得点記録のFWスミス「勝負はすごく互角」

  なでしこジャパンが1日(日本時間2日)の準決勝で激突するイングランド代表の通算最多得点記録を保持するアーセナルFWケリー・スミスに「バルセロナのようなスタイル」と絶賛されている。北米で大会を中継している「FOXテレビ」が報じている。
 現在FA・WSLアーセナルでプレーするスミスは代表通算117試合出場で英国女子代表史上最多の46ゴールを挙げている同国のレジェンドだ。2007年9月11日、女子W杯中国大会で日本と1次リーグで対戦した際には、後半36分と38分に連続ゴールを決め、2-2ドローに貢献した日本キラーでもある。2014年にはアーセナルでDF近賀ゆかりとFW大野忍というなでしこコンビとプレーした経験も持つ。36歳で迎えた今年2月3日に代表引退を発表したスミスは、現在FOXテレビで今大会の解説者を務める。
 W杯で初めて準決勝進出を決めた母国となでしこの対決について、スミスは「両者は極めて互角です。日本はボールを保持することを愛している。パス、パス、パス、パス。女子サッカー界でバルセロナのようなスタイルの、自由なサッカーを体現している」と絶賛。2011年のドイツ大会優勝時に、緻密な連携とパス回しで世界を席巻したなでしこに冠された「女性版バルセロナ」のスタイルが完全に復活したと分析している。
 その一方で、「イングランド代表が辛抱強さを持ち、ファイナルサードで迎えたチャンスをものにすることができるなら、日本のDF陣をひっくり返すことができるかもしれない。それができるポテンシャルがあると私は信じている。私は日本の見せているサッカーを愛しています。でも、イングランドが積み上げてきたものもよく見えます」と力説。母国の勝利を信じながらも、観るものを魅了する、なでしこの美しいスタイルへの愛着も示していた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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