日本が薄氷の2大会ぶり決勝T進出 ポーランドに0-1敗戦も”イエローカード2枚差”で2位死守

日本はポーランドに敗れるも、2位で決勝T進出を決めた【写真:Getty Images】
日本はポーランドに敗れるも、2位で決勝T進出を決めた【写真:Getty Images】

後半に痛恨の失点も、他会場で敗れたセネガルをイエローカード2枚差で上回る

 日本代表はイエローカード2枚の差という本当に紙一重で決勝トーナメント進出を決めた。現地時間28日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦でポーランドに0-1で敗戦。しかし、セネガルとの2位争いをフェアプレーポイントの差で制した。

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 西野朗監督は、この運命の一戦に向けスタメン6人を入れ替える大胆采配。センターバックにDF槙野智章、中盤にMF山口蛍を起用し、前線は総入れ替え。FW岡崎慎司とFW武藤嘉紀、左にMF宇佐美貴史、右にはサイドバックが本職のMF酒井高徳を起用した。

 序盤からポーランドはそれほどプレスに来ず、日本はボールを持たせてもらえる時間が長くなった。立ち上がりはミスも多かったが、前半12分に岡崎がダイビングヘッド、1分後に武藤がミドルシュートを放ったあたりから、チームには落ち着きが出た。

 なかなか決定機を作れない日本は、同32分に大きなピンチを迎える。右からのクロスにMFカミル・グロシツキが放ったヘディングシュートは、ゴール右隅へ飛んだ。そのボールに食らいついたGK川島永嗣は、右手を伸ばしてなんとかセーブ。ゴールラインテクノロジーの映像を見ると、ボールは半分以上がゴールラインを越えていた。2試合連続でミスから失点に絡んだ川島は、この3戦目でチームを救うビッグセーブを見せた。

 膠着した時間が長かった前半は、このまま0-0で終了した。

 後半に入った直後、日本にはアクシデントが起きた。スタメン出場の岡崎が1分と経たずにプレー続行不可能をアピール。FW大迫勇也との交代になった。日本は同8分にカウンターから危険な場面を作られたが、川島の思い切った飛び出しでラストパスをカットして事なきを得た。

 そして日本はセットプレーから失点した。同14分、中央やや左サイドの浅い位置からのフリーキックがゴール前に入ると、DFヤン・ベドナレクにマークが振り切られ、右足で蹴り込まれ1点ビハインドを背負った。

 西野監督は同20分、宇佐美に代えてMF乾貴士を投入。セネガル戦で1ゴール1アシストのアタッカーに同点への期待を託した。日本はボールを持ちながら崩すことができず、逆にカウンターで冷や汗をかくことになった。

 日本は最後の交代カードで主将のMF長谷部誠を投入。しかし、最後までギアが上がり切らなかった感のある日本は、そのまま0-1で敗れた。

 しかし、最後の救いが日本チームに待っていた。同時刻開催のコロンビア対セネガルは1-0でコロンビアが勝利。コロンビアが勝ち点6で1位通過し、日本とセネガルは勝ち点、得失点差、総得点、直接対決の結果で並んだ。そして、フェアプレーポイントで順位が決まり、日本はイエローカード2枚差で2位通過。まさに薄氷の2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を果たした。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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