なでしこジャパン、ヒヤリ 安藤に続いて菅沢も故障危機

練習合流。「大丈夫です」と気丈に連発

 なでしこジャパンは、1日(日本時間2日)に女子ワールドカップカナダ大会準決勝イングランド戦を迎える。だが、決勝進出を懸けたこの大一番を前に、さらなるアタッカーの離脱危機に直面した。
 28日に、エドモントン市内で練習していた控え組のミニゲームで、FW菅沢優衣香(千葉)がMF永里亜紗乃(ポツダム)と競り合い、ボールを蹴った瞬間、ピッチ上に悲鳴がこだました。心配顔のスタッフが駆け寄る中、昨年のなでしこリーグ得点王は苦悶(くもん)の表情で右足を抱えていた。
 菅沢は1次リーグ3試合に出場し、2戦目のカメルーン戦では、決勝ゴールを決める 活躍を見せている。アイシングで右足首を固めながら自力で歩いていたストライカーには捻挫の可能性も出ている。中3日で迎える決戦だけに、回復次第ではイングランド戦を欠場することになる。
 なでしこジャパンはすでに1次リーグ初戦スイス戦でFW安藤梢(フランクフルト)が左足を骨折し、治療のために帰国している。佐々木則夫監督は練習後、「軽い捻挫じゃないですか」と軽傷を強調したが、実績バツグンの安藤に加え、得点感覚に優れる菅沢というアタッカーを続けて欠くことになれば、痛恨の事態となる。
 29日の練習ではメディアに公開された冒頭15分間、菅沢はチームととに軽いウォーミングアップをこなしていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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