名手カカが語るブラジル代表 至宝ネイマールを押さえ、「主役」と評したのは?
ネイマールをベストプレーヤーとしつつ、コウチーニョを「最も決定的な選手」と評価
ブラジル代表FWネイマールは、ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦コスタリカ戦でゴールを決めて2-0の勝利に貢献。試合後はピッチ上で感極まって号泣する姿も話題になったが、セレソン伝説のOBは「主役はコウチーニョだ」と断言。今大会2得点のMFフィリペ・コウチーニョを絶賛している。
米スポーツ専門テレビ局「ESPN」ブラジル版のインタビューに登場したのは、2017年限りで現役引退したカカ氏だった。ACミランなどで活躍し、2002年日韓W杯のブラジル代表優勝メンバーでもある天才司令塔は、現在のセレソンについて「我々のベストプレーヤーはネイマールだ。チッチは彼の起用に関して偉大な仕事ぶりを見せている。できるだけ気楽な状況にして、集団をより強力にしようとしている」と語った。
ネイマールの実力を認めつつも、エゴの強いスーパースターを操るチッチ監督の手腕を高評価。その一方で、今のセレソンのエースは別の人間だという。「このグループはあまりに強力だ。コウチーニョこそが主役。ブラジルで最も決定的な選手だ」。カカ氏は2試合連続でゴールを決めたコウチーニョがブラジル代表の主軸だとした。
ネイマールが主役の座を譲っている理由の一つに怪我がある。「彼は3カ月リハビリをしていた。時間がかかるものだ。毎試合調子は上がっているが、彼を保護してあげることも大事だ。精神面でプロテクトし、勇気づけるんだ。フィジカル面の状態が上がれば、彼は最大値を出すことができる」とカカ氏も分析している。
「ポルトガルがクリスティアーノ(ロナウド)にするように、ブラジルも同じようにすべきだ。ネイマールがベストを尽くせるように楽な状況を作ってあげるべきだ」
ポルトガル代表の英雄ロナウドのような国を挙げた支援を、ネイマールに対してカカ氏は求めていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)