スアレスFK弾、ロシアDFの強引体当たりの“珍プレー”に海外脚光「試合中に混乱した」
イグナシェビッチがウルグアイの選手2人を壁の後ろに押し込み…
ウルグアイ代表は25日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ最終戦で開催国ロシアを3-0で下し、首位で決勝トーナメント進出を果たした。FWルイス・スアレスは直接FKで貴重な先制点をもたらしたが、壁を巡る攻防でロシアの選手が見せたパワフルなポジション争いが裏目に出て注目が集まっている。
ウルグアイは前半10分、ゴール正面のペナルティーアーク内でFKを獲得し、エースのスアレスがキッカーを担当。スアレスから見て、ゴール左側にはロシアの選手5人の壁、味方選手二人を挟んで、もう一人のロシアの選手がコースを消そうと立ちはだかった。
スアレスがシュートモーションに入ると、一番右側にいたロシアDFセルゲイ・イグナシェビッチが相手FWエディソン・カバーニに体当たり。強引に押し込み、そして左腕で残っていたDFマルティン・カセレスを巻き込んで味方が形成する壁の裏へと消えていった。
しかし、ポジション争いには勝ったものの、シュートコースはがら空きに。スアレスは低空シュートでゴール右隅を狙い、ロシアGKイゴール・アキンフェエフが懸命に伸ばした手をすり抜けてボールはゴールネットを揺らした。
英スポーツメディア「スポーツ・バイブル」は「ロシアの選手がうっかりスアレスのFKを助ける」と特集。英メディア「GiveMeSport」も「ロシアの選手が混乱した」と見出しを立て、「スアレスには神からの救いがあった」と相手選手の思わぬ後押しがあったことを伝えている。また、記事では「信じられない、彼は大きな穴を作った」「敵に味方がいるなんて…」といったファンの驚きの声も紹介している。
結果的にロシアは決勝トーナメント進出を果たしたが、イグナシェビッチにとっては不本意な形で世界に名を轟かせる形になってしまった。