イングランド代表DFが語る苦悩 胸中を赤裸々告白「精神が強くなければ飲み込まれる」
うつ病や膝の故障を経験したローズが「プロサッカー選手」に潜む苦悩に言及
ロシア・ワールドカップ(W杯)のイングランド代表メンバーであるトットナムDFダニー・ローズは、うつ病に悩まされるなどサッカー選手として苦しい時期を過ごしていた。プロサッカー選手は多くの子供たちが夢見る職業だが、「土曜日にプレーしているだけではない」「メンタルが強くなければ飲み込まれる」と警鐘を鳴らしている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
ローズは2017年に膝の重症で8カ月間の長期離脱。2017-18シーズンもプレミアリーグでは出場10試合にとどまるなど試練の時を過ごした。それでもイングランド屈指の左サイドバックはロシアW杯のメンバー入りを果たし、グループリーグ第2戦のパナマ戦では後半25分から途中出場していた。
そんな27歳は本大会開幕前にうつ病を発症していたことを公表。そのことを家族にも隠して孤独な戦いを続けていた。さらに、母親が人種差別を受けたり、家を襲撃されて兄弟が危険にさらされたこともあったという。
ローズはプロサッカー選手を「世界で最も素晴らしい仕事だ」と胸を張るが、それと同じくらいの苦悩があると胸の内を明かしている。
「多くの人はフットボールにおいて問題はないと思っているだろうね。毎週末プレーすれば、月末には給料をもらえる、と。みんなは土曜日にプレーしているだけだと思っているが、フットボールにはそれ以上のことがたくさんある。それを隠してはいけないと思う」
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