なでしこ4強の相手は、前回ドイツ大会で唯一黒星を喫した強敵に
準々決勝でイングランド代表がホスト国カナダを2-1で撃破。 2011年W杯1次リーグ以来の日本と再戦
女子ワールドカップ準々決勝オーストラリア戦で1- 0勝利を飾ったなでしこジャパンは、7月1日(日本時間2日) に準決勝でイングランド代表と対戦することが決まった。
日本戦の試合終了後、 バンクーバーでキックオフを迎えた開催国カナダとの一戦に臨んだ イングランドは序盤に試合を動かした。前半11分にFWテイラー が相手DFからボールを奪うと、 そのままドリブルで持ち込んで先制点を決めた。続く14分には、 FKをDFブロンズが頭で合わせて追加点。立ち上がりに2点のリ ードを奪った。会場中の声援を背に追いかけるカナダは、 前半終了間際にFWシンクレアがゴール前で粘り強さを見せてゴー ル。12年ロンドン五輪で得点王に輝き、 銅メダル導いたエースが希望をつないだ。
後半も同点ゴールを目指して攻め込むカナダだったが、 強い気持ちが焦りに変わったのかファウルを繰り返して試合のリズ ムをつかめない。イングランドはGKバーズリーが右目を負傷して 交代するアクシデントもあったが、途中出場のGKチェンバレンを 中心にカナダの猛攻を耐えきり、見事準決勝進出を決めた。
なでしこジャパンにとって、 イングランドは2011年のドイツ大会1次リーグで0-2敗戦を 喫した強敵。 優勝したなでしこにとっては唯一の黒星となっている。この試合で 2点目を奪ったFWホワイトもカナダ戦で出場している。 侮れない相手であることは間違いない。
日程こそ同じ中3日だが、 灼熱のエドモントンで連戦のなでしこに対して、 イングランドは穏やかな気候のバンクーバーからの移動を挟む。 大会も6試合目を迎え、 疲労がたまってくる中ではアドバンテージになり得るかもしれない 。
なでしこジャパンの佐々木則夫監督はオーストラリア戦後の記者会 見で「 逆に今度はバンクーバーからエドモントンに次の相手を迎え入れる 。我々の方が有利だ、と強く感じる。 今日の暑さでボディコンディションを整えて、( カナダとイングランド)どちらがきても戦う。 なんとか2011年の皆さんを感動させ、 勇気を与えられるものに結びつけらればいい」と語っていた。 会見中はまだカナダーイングランド戦は試合中だったが、 運命の相手は決まった。
なでしこは連覇を果たすためにも、 ドイツでのリベンジを果たさなければいけない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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