16強でフランスと対戦「とても厳しいゲームになる」

　後半6分にMFハビエル・マスチェラーノがPKを与え、同点に追いつかれる展開に。それでも同41分にDFガブリエル・メルカドのクロスを攻撃参加したDFマルコス・ロホが渾身の右足ボレーでゴール右隅を揺らし、勝ち越した。

「後半は同点にされてしまい、その後はとても時間の流れが早く感じた。押し込み続けて2点目を奪った後は、ゲームをマネージメントすることを考えた」と偽らざる心境を語っている。ゴールを決めたロホに誰よりも早く駆け寄ったのがメッシだったのは、苦しい戦いを象徴したものだろう。

　決勝トーナメント1回戦の相手は、C組1位通過のフランスに決まった。それについて問われたメッシは「すでに試合は見たよ。フランスはとても素晴らしいチームだし、個人能力も高い。守備、中盤、攻撃と強く、組織もあって違いを作ることができる。とても厳しいゲームになることに疑いはないよ」と引き締めた。窮地を脱したメッシとアルゼンチンは、勝つか負けるかの決勝トーナメントでさらに覚醒なるか。