上機嫌のなでしこ佐々木監督は試合後会見でも“ノリさん節”炸裂
「まなかなあ……」と
2大会連続の4強進出をもたらした采配のみならず、ジョークも冴え渡った。
なでしこジャパンの佐々木則夫監督は27日(日本時間28日)の女子ワールドカップ準々決勝オーストラリア戦で1-0の勝利をした後の記者会見で、後半の投入で決勝点を決めたFW岩渕真奈(バイエルン・ミュンヘン)について、どんな言葉で送り出したのか質問された。
後半27分、FW大野忍(INAC)と交代でピッチに送り出した岩渕が、試合終了間際の42分にセットプレーからの混戦でゴールを決めた。恵比須顔の指揮官は「まなちゃんを出した時には『ここで決めるんだ』と言うことを彼女に言いました。『マナカ、まなかなあ』と思ってずっと待っていたんですが、やっと決めていただいて本当に良かったと思います。すみません、海外の記者の方には分からなくて」と語った。
待望の今大会初得点を決めた岩渕の名前「まな」を「まだ」にかけた駄洒落が会見場で炸裂した。しかし、同時通訳で聞いていた外国人記者はこの「まだ」のニュアンスを理解できなかったようで、もう一度同じ質問を受けた。
「(投入から)長く掛かってはいない。彼女はゴール前の仕掛け、パンチ力のあるシュートを持っている。あの時間オーストラリアの疲労がたまった中で、彼女のプレーはキラーな選手になる。決めて勝つんだという思いは彼女に伝えていた」と真顔で答えた後、「その割には…… あの、ジョークだったんですけど。『まだかな、まだと、まなかな』」と丁寧に回答すると、外国人記者にも笑顔が。
指揮官は「あそこの外国人の方にも笑っていただけたので」と安堵の表情。2011年ドイツ大会王者の余裕を示していた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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