「W杯大誤審10選」に韓国の疑惑の勝利も… 1位は44年後にドラマ生んだ世紀の判定

6位は南アフリカW杯でのランパードの“幻のゴラッソ”【写真:Getty Images】
6位は南アフリカW杯でのランパードの“幻のゴラッソ”【写真:Getty Images】

44年前の因縁に疑惑の勝利、史上最悪ファウル

 6位は南アフリカW杯で、イングランドのMFフランク・ランパードがドイツ戦で奪ったはずだった“幻のゴラッソ”事件。0-1のビハインドで迎えた前半38分に、ランパードは相手GKの頭越しに強烈なシュートを見舞う。ボールはクロスバーの下を直撃し、そのままゴールラインよりも内側に落下した。だが、レフェリーはこれを認めず、試合はドイツが4-1で圧勝した。ドイツのGKマヌエル・ノイアーは、試合後にシュートは入っていたと認めたが、スリーライオンズにとっては後の祭りとなった。

5位は1986年メキシコW杯でスペインのMFミチェルが決めた、幻のキャノン砲が選ばれている。グループD初戦のブラジル戦で、左コーナーキックからのこぼれ球を胸でトラップしてから豪快に右足一閃。シュートはバーを叩き、ゴールラインの後ろに落下したが、見逃されてゴールと認められなかった。

 4位は2002年日韓W杯の黒歴史が、「スペイン対韓国戦の恥辱」というタイトルで登場した。FWフェルナンド・モリエンテスらのゴールが次々に取り消される衝撃の事態に、サッカー界は「これはスキャンダルだ」と騒然となった。この記事では「エジプト人のガマル・アル・ガンドールは、韓国との8強で傍若無人にスペインにダメージを与えた」と、韓国の勝利に導く誤審を繰り返した主審を一刀両断した。そして「16強でも、イタリアは同じような体験をしていた」と決勝トーナメント1回戦のイタリア戦にも触れ、韓国が挙げた疑惑の二つの勝利を批判した。

 3位はスペインW杯準決勝のフランス対西ドイツ戦で起きた世紀の蛮行が選ばれた。後半13分、西ドイツのGKハラルト・シューマッハーがゴールを飛び出し、スルーパスに抜け出したフランスのDFパトリック・バティストンに突進。相手もボールも見ずに、フライングヒップアタックを見舞うという暴挙に出た。バティストンはそのまま昏倒。歯を3本折るだけではなく、脊髄損傷という重大事故に発展した。だが、シューマッハーは無罪放免となった。

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