主将にして闘将 宮間が冴え渡った勝負勘でW杯4強を引き寄せる

精神面の重要性を強調し続ける闘将

 技術だけではない。闘将でもあった。MF宇津木は「宮間選手からも『最後は気持ちしかない』と、試合中も試合以外でも声が掛けられていた」と語っていた。練習でも、そして、準々決勝のピッチ上でも同僚に、メディアを通じてサポーターに精神力の重要性を何度も説き続けた。この日も「ここまできたら今日のような試合になると思うので、気持ちの強い方が勝つ。W杯を取りに行くと、また気持ちを引き締め直して頑張りたいと思います」と語っていた。
 卓越した技術に加え、鋼の精神力と向上心がある。「監督の厳しい練習でも、どんな状況においても、自分たちは一度も手を抜かなかった自信がある。何があっても大丈夫だと思った」こう語る宮間の言葉は揺るぎない説得力を帯びる。
 目指すは2011年ドイツ大会に続く連覇だ。「もう一回一番上に立ってからがスタートラインだと思うので、頑張りたいと思います」と司令塔は言い切った。4年ぶりの頂点こそが、宮間となでしこジャパンの出発点となる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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