日本をW杯躍進に導くか? 勝負師・西野監督、その本質は「打ち合い上等」の精神
W杯セネガル戦、「勝ち切れる、勝ち切らなくてはいけない」とメッセージ
日本代表は現地時間24日、ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦のセネガル戦で2-2と引き分けた。2試合を終えて勝ち点4でセネガルと並び、得点・失点・得失点差も同一のため、反則ポイントの差で日本がグループH首位に立つ。28日のグループリーグ最終戦ポーランド戦で引き分け以上なら、日本は無条件での16強進出が決まる。
日本は19日の初戦コロンビア戦で2-1と勝利したなか、選手たちは2-2ドローの激闘を演じたセネガル戦後に「勝てた試合」と一様に口にしていた。西野監督の采配を見ても、勝利を追求していたのは明らかだ。
1-2と劣勢で迎えた後半27分にはMF香川真司に代わってMF本田圭佑、同30分にはMF原口元気に代わってFW岡崎慎司を投入。同33分に本田の同点弾で2-2に追いつくと、同42分にはMF乾貴士に代えて守備的な選手を投入するのではなく、MF宇佐美貴史を送り込み、逆転勝利に向けて一縷のチャンスに賭けた。
セネガル戦のハーフタイムに「勝ち切れる、勝ち切らなくてはいけない」と、初戦と同じメッセージを選手たちに送ったという西野監督。具体的には「ポジショニングの取り方と、グラウンダーのボールを増やせばチャンスは巡ってくる」と考えていたという。2-2と追いついた後、さらなる攻撃に打って出るのか、それとも引き分け狙いの采配を振るうかの決断を迫られ、アタッカー宇佐美の投入を選択した。