W杯で急成長…日本代表を支える「覚醒カルテット」 ベスト布陣から外せない理由
真骨頂は仕掛けのドリブル、守備でも周囲と連動してサイドに蓋
酒井宏は攻撃面でも存在感を放つ。コロンビア戦では右サイドから中央にクロスを送り、そのままゴール前に侵入。大迫の落としからシュートを放ち、あとわずかでゴールという一撃を放った。惜しくもDFに防がれたが、直後の左CKから大迫の決勝へディング弾が生まれている。機を見た上がりで攻撃に厚みをもたらしており、その状況判断も的確だ。左の長友とともに、そのオーバーラップは日本の武器の一つとなっている。
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コロンビア戦後に「前半はすごく良くなくて、チームに迷惑をかけてしまった」と反省を口にした乾も、大きな飛躍を遂げている一人だ。「後半は切り替えて走ろうと思ってやった。少しマシになりましたけど、何度かシュートチャンスもあったなかで決めないといけない場面もあった」と課題を挙げていたが、続くセネガル戦で見事に1ゴールと結果を残した。
「決定力がないとサッカー人生でずっと言われてきて、それは自分でも分かっている。やっている以上、気にせずにやり続けるしかない」と語る乾だが、12日の国際親善試合パラグアイ戦(4-2)でも2ゴールを挙げており、ここにきて決定力を高めている。
乾の真骨頂は、やはり仕掛けのドリブルだろう。ボールを持てば積極的に局面の打開を試み、相手も対応を迫られるなかで、長友の上がりや香川がスペースに入り込む動きを促している。その一方でパスコースを消す守備時の巧みなポジション取りも際立つ。2ボランチや後方の長友と連動しながら、左サイドに蓋をする守備を見せており、攻守両面で効果的な動きを見せている。