なでしこ宮間がW杯8強の顔! FIFA公式サイトが特別インタビューを掲載
連覇を目指す難しさ
前回王者として今大会は、連覇を目指してきた。「もちろん経験が無いことなので、難しさがあることはみんなが分かっています」と語る一方で、トーナメントステージでも一戦必勝の戦い方を変えない心積もりだ。
「気持ちの変化はない。全ての試合で勝つことに集中してきましたし、大会7試合すべてに対してその気持ちを継続しています」
準々決勝では同じアジア代表のオーストラリアと対戦する。今大会は中国もベスト8に進出したが、アメリカに0-1で敗れた。アジア勢の躍進について「アジアからベスト8に3チームが進出したのは素晴らしいこと。対戦相手や条件など、さまざまなことを考える必要があります。いろいろな側面があるので、これがアジアの力だと言っていいのかは分からないです」と冷静かつ慎重に語った。
これまでに何度も対戦してきたオーストラリアとの対戦だが、「初めて対戦するチームのつもりで臨む」と、宮間はこれまでの対戦結果や、先入観を排除する考えを示した。
「試合開始から彼女たちは積極的なサッカーをしてくると思いますから、私たちはそれをうまくコントロールしなければいけません。オーストラリアは今大会のベストチームの1つです。私たちは落ち着いて臨むのと同時に、勝つんだという強い信念を持って臨みます」
W杯も連覇へ向けて佳境に入ってきた。なでしこジャパンは、16強オランダ戦で2011年ドイツW杯で世界に示した「女性版バルセロナ」と呼ばれる華麗なサッカーを取り戻した。今大会も「芸術的」や「美しい」と、高い評価を受けている。その中心で強烈な輝きを放つキャプテンは、全世界の注目を集める。勝利に対する貪欲な気持ちを強調し、4強進出を狙うつもりだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images