ポルトガルが後半ATの失点でイランと1-1ドロー グループ2位で2大会ぶり決勝T進出
クアレスマの芸術弾で勝利に近づくも、終了間際にPKで痛恨の失点
ポルトガルがクリスティアーノ・ロナウドのPK失敗など、辛くも引き分けで2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。現地時間25日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦、ポルトガルはイランを相手に試合終了間際の失点で1-1の引き分けとなった。
この試合を前に、ポルトガルは勝ち点4でスペインと並び、さらに得失点差と総得点も並んでいる状況にあった。イランは勝ち点3で、この試合に勝利すればポルトガルを逆転、引き分けでも総得点を大きく伸ばすか、スペインがモロッコに2点差以上で敗れることがあれば決勝トーナメント進出という形で迎えた。
ポルトガルは前半3分にエースFWクリスティアーノ・ロナウドが左サイドからゴール前に進出。至近距離からニアサイドを狙ったが、ややコースが甘くGKアリ・ビランバンドのセーブにあった。それを皮切りに圧倒的に試合を支配して猛攻を仕掛けたが、ゴールが生まれない時間が続いた。
そのまま前半終了かと思われた同45分、右サイドからクアレスマがカットインすると、右足アウトフロントにかけたシュートは芸術的な曲線を描いてファーサイドのネットに吸い込まれた。ポルトガルが1点リードを手にしてハーフタイムを迎えた。
後半に入ると立ち上がりの5分、ロナウドが左サイド方向からゴール中央に向けてカットインすると、ペナルティーエリアの境目で相手DFのタックルを受けて倒れた。主審は一度プレーを流したが、ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)の進言で映像を確認。あらためてPKが与えられた。しかし、ロナウドがゴール右を狙ったキックはビランバンドが完全にコースを読んでストップした。
追い込まれているイランは激しいプレーが増え、ポルトガルも応戦する形になりクアレスマとDFラファエル・ゲレイロが警告を受けるなど多少ゲームは荒れた。同35分過ぎには、ロナウドが相手選手と入れ替わる際に肘打ちをしたとして、VARの進言でレッドカードかどうかが映像確認されて検討される事態になった。結局、イエローカードの提示で済んで、ロナウドもポルトガルも冷や汗をかくだけで済んだ。
そして後半アディショナルタイム、ポルトガルゴール前の空中戦でハンドかあったかどうか、この試合で3回目のVAR確認がされた。その結果、イランにPKが与えられてMFカリム・アンサリファルドがゴール。土壇場で追いついた。勝利に向けて猛攻を仕掛けるイランはその直後にゴール前で決定機を得たが、シュートが外れて得点できず。このまま1-1で引き分けた。
同時刻キックオフのスペイン対モロッコは、2-2で引き分けた。この結果、勝ち点5で並んだポルトガルとスペインは、総得点によりスペインが1位でポルトガルが2位通過。決勝トーナメント1回戦では、ポルトガルがウルグアイ、スペインが開催国ロシアと対戦する。
(FOOTBALL ZONE編集部)