スペインの名手セスク、元同僚のメキシコFWを絶賛 「あのクロースが抑え込めなかった」
元アーセナルのベラはブラジルW杯優勝国ドイツ撃破に貢献
チェルシーの元スペイン代表MFセスク・ファブレガスは、英公共放送「BBC」でロシア・ワールドカップ(W杯)の解説を務めている。31歳の希代のゲームメーカーは、今大会で最も印象に残っている選手に元チームメイトの名前を挙げた。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」メキシコ版が伝えている。
熟練のセスクを唸らせたのは、メキシコ代表FWカルロス・ベラだ。
メキシコは17日のグループリーグ初戦で前回大会王者のドイツを1-0で撃破。ベラはFWイルビング・ロサーノの決勝ゴールの起点となるなど、今大会で猛威を振るっているカウンターの一役を担い、チームも今大会2連勝を飾っている。
「選手個人で最も強いインパクトを受けたのは、ベラだ。彼が(ドイツ代表MFトニ・)クロースに対してやってのけたことは、この選出に値するはずだ。ベラはレアル・ソシエダを去り、今年初めにロサンゼルスFCに加入した。MLSや、そのレベルのリーグに移籍するとなると、人々はランクダウンと見なす。しかし、実際にはドイツ戦でそれは当てはまらなかった。なぜなら、あのクロースが彼を抑え込むことすらできなかったんだからね」
ベラはかつてセスクと同じアーセナルに所属。才能を高く買われていた反面、目立った成績を残せないまま、セルタ、サラマンカ、オサスナ、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンと転々とした。そして、2011年夏からレアル・ソシエダでプレーしてきたが、今年1月にアメリカに新天地を求めた。
欧州から離れることは“都落ち”に思われがちだが、ベラはレアル・マドリードで不動の地位を築くドイツ代表のクロース相手に互角以上に渡り合った。W杯で示した力強いパフォーマンスは、欧州以外のリーグで戦う選手たちに勇気を与えたに違いない。
(FOOTBALL ZONE編集部)