女子W杯準々決勝でアメリカとドイツが死闘を制す 4強進出決める

30日の準決勝でFIFAランク1位アメリカと2位ドイツの激突が実現

 26日(日本時間27日)、カナダで開催中の女子ワールドカップ準々決勝の2試合が行われ、ドイツとアメリカがそれぞれ勝利。準決勝進出を決めた。
 第1試合ではFIFAランク1位のドイツと3位のフランスという優勝候補同士が激突。前半から押し気味に試合を進めたのはフランスだったが、ゴール前で決定力を欠く展開でこう着状態が続いた。その中で後半19分、フランスはMFネシブがミドルシュートを放つと、ドイツDFに当たってコースが変わってゴールへ。先制に成功した。反撃に出るドイツは後半も残り少なくなった39分、フランスDFのハンドで得たPKをFWシャシッチが決めて同点。試合は今大会初の延長戦にもつれこんだ。
 延長戦でもゲームのペースを握ったのはフランスだったが、ゴール前での決定機でシュートが枠を逸れるなど決め手を欠く。試合はこのまま終了し、PK戦での決着となった。5人全員が決めたドイツに対し、フランスは5人目のMFラボジェスが止められてドイツの勝ち抜きが決定した。プレイヤー・オブ・ザ・マッチにはドイツのGKアンゲラーが選出。2013年に女子バロンドールを獲得し、今シーズン限りでの引退を表明しているベテラン守護神が大舞台で勝負強さを見せた。
 第2試合はFIFAランク2位のアメリカと16位の中国が対戦した。共に女子サッカーの強豪国だが、W杯では1999年大会決勝戦以来の顔合わせとなった。主力2人を出場停止で欠き、エースのFWワンバックもベンチスタートいうアメリカだが、試合開始から中国を圧倒した。両サイドを使った攻撃でFWモーガンなどがゴールに迫った。試合が動いたのは後半6分、フリーキックからMFロイドがヘディングで合わせ、アメリカが先制した。防戦一方だった中国は25分過ぎから攻勢に出るも、決定機を作り出すには至らず。このまま1-0でアメリカが勝利し、ベスト4への進出を決めた。
 今日のゲームで勝利したドイツとアメリカは、30日(日本時間7月1日)の準決勝で激突する。奇しくも、FIFAランキング1位と2位の対決となった。27日(日本時間28日)の準々決勝2日目では、前回ドイツ大会からの連覇を狙う日本がオーストラリアと対戦するほか、開催国のカナダがイングランドと4強入り最後のイスを懸けて戦う。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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