日本戦でPK献上のコロンビアMFへの脅迫は「クレイジー」 母国英雄が悲劇回避を訴える
1994年W杯出場のアスプリージャ氏、敗戦の要因となったC・サンチェスの状況を懸念
コロンビア代表MFカルロス・サンチェスは、19日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦の日本戦(1-2)で開始3分にペナルティーエリア内でのハンドを取られて一発退場。MF香川真司に先制PKも決められ、敗戦を招く要因となってしまった。SNS上ではサンチェスに対する殺人予告も届く事態に発展しているが、コロンビア代表OBは1994年アメリカW杯でオウンゴールを記録し、大会後に母国で射殺された同国の元代表DFアンドレス・エスコバルの悲劇を繰り返さないように提言している。
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イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューに応じたのは、現役時代に「黒豹」の異名をとったFWファウスティーノ・アスプリージャ氏だった。19日の日本戦はFIFAの招待で、横浜FCのFW三浦知良とともにスタンドで観察した。
「24年の歳月が流れても、言葉、努力、脅迫、苦痛が蘇る。カルロス・サンチェスの状況は深刻だ。クレイジーじゃないか?」
こう質問されたアスプリージャ氏も、「クレイジーだ」と語った。アメリカW杯ではコロンビア代表の一員としてエスコバルと共闘。優勝候補の一角と期待されたが、グループリーグ第2戦のアメリカ戦でエスコバルが痛恨のオウンゴールで先制点を献上し1-2で敗戦。チームは1勝2敗でグループリーグ敗退を余儀なくされ、その後、母国に戻ったエスコバルが射殺されてしまうという悲しい事件が起きた。
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