西野監督がW杯を戦う中での選手の“対応力”を評価 「こうすれば抑えられると覚えた」
セネガルに二度追いついた粘り強さを称賛
日本代表の西野朗監督は、2-2で引き分けたロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦のセネガル戦後、「二度追いついたというのは、粘り強い戦いを評価できる」と選手たちを称えた。
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前半11分にGK川島永嗣のパンチングミスからスタートしたゲームを、「難しい対応ではなかったと思いますし、それをああいう判断をした。非常に残念ではあります」とコメント。さらに「開始10分くらいは、長友でさえも捕まえられない、並走しても振り切られるような」と、セネガルのフィジカルに圧倒されたと振り返った。しかし、日本の選手たちは劣勢を挽回するためのポイントを見つけられたのだという。
「やられるけど粘って体を寄せるような、完全に強さを出させない。アプローチの角度が悪くても体をつけて自由にさせない。慣れてきたのもあるけど、距離感や二つ目で取るといった。1点は取られているけど、好転していく時間帯があったので、これは良くなるだろうと思った。そういう感覚を持てたなかで得点できたので、ある程度セネガルの個のフィジカル的な対応は、こうすれば抑えられるというものを選手が覚えたと思う」
選手たちがゲームの中で学びながら修正できたことを西野監督は称えていた。それによって「徐々に日本の選手の方が走れていたと思うし、ボールも動かせた」というゲーム展開に持ち込んだ。だからこそ、前半のうちに追いつくも後半に先にゴールを奪われ、なんとか追いついて引き分けるという出入りの激しい試合にも「勝ち切りたいというのは当然だった」と悔しさをにじませた。
これで日本は2試合を終えて勝ち点4となった。前日に「3戦目に持ち込むのは敗者復活戦」と話した指揮官だったが、「敗者復活ではなく、しっかりトップで通過できる状況がまだあるゲームと考えたい」と、中3日で迎えるポーランド戦に向けてアフリカの雄セネガルとのドロー決着を前向きに捉えていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)