針の穴を通す一撃 独代表MFクロースの11人を切り裂くFK写真が話題 「美しき夢?」
スウェーデン戦の後半アディショナルタイム、左サイドから鮮やかな決勝弾を突き刺す
ドイツ代表は現地時間23日、ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦でスウェーデンに2-1で勝利。試合のラストプレーで司令塔のMFトニ・クロースが技ありのFK弾を沈めて劇的なドラマを締めくくったが、スウェーデンの選手がペナルティーエリア内に11人いるなかを切り裂いた一撃を、ブンデスリーガ6連覇のバイエルンが公式ツイッターで、決定的瞬間の連続写真とともに「美しき夢?」と綴り、注目を集めている。
初戦のメキシコ戦に0-1で敗れてまさかの黒星スタートとなった前回大会覇者のドイツは、スウェーデン戦も前半32分に先制を許す苦しい展開を強いられる。後半3分にFWマルコ・ロイスのゴールで同点に追いつくも、同37分にはDFジェローム・ボアテングが2枚目のイエローカードを受けて退場になるなど、勝ち越すことができずに時間が経過していった。
しかし、1-1のまま終了かと思われた後半アディショナルタイムにドラマは待っていた。左サイドで得たFKのチャンスで、キッカーのクロースは前に小さくボールを蹴り出すと、ロイスがピタリと止めたボールに合わせて右足を振り抜き、ファーサイドに芸術的な決勝弾を流し込んだ。
ドイツ1部ブンデスリーガで前人未到の6連覇を果たしたバイエルンは、公式ツイッターで3枚の写真を公開。クロースがボールを蹴った瞬間の絵にはペナルティーエリア内にスウェーデンの選手が11人いるが、その間を縫い、相手GKロビン・オルセンが懸命に伸ばす手の上をすり抜け、サイドネットに突き刺さる様を捉えている。
投稿には「美しき夢?」とのメッセージが添えられており、コメント欄には「悪夢を見ていたが、神に感謝だ」「オーマイガッ」「スウェーデンにとっての悪夢」「美しい夢に間違いない」と驚きの声が並んだ。
グループリーグ突破は最終戦の韓国戦に委ねられることになったドイツ。スウェーデン戦ではパスミスも目立ったクロースだが、やはりこの稀代の司令塔の出来がカギになるのは間違いないだろう。