無得点オッズでは日本は上位に

　もちろん日本にとっては、引き分け以上の結果が不可欠だが、こういうプレッシャーのかかる試合が初戦というのは、日本にとっては有利に働くだろう。

　サッカーの試合は戦前優勢と予想されたチームの方に重圧がかかるものだ。さらにアフリカのチームは重圧に弱いとされる。

　もちろんヤヤ・トゥーレや晩年とはいえ怪物ストライカー・ドログバもいるコートジボワールの身体能力は高い。しかし、試合がもつれたらフラストレーションが溜まるのは彼らの方だ。日本が先制すれば、パニックに陥る可能性だってある。

　格下と評価されるのなら、それを逆手に取り、ここから開き直って日本の真の実力を存分に引き出すサッカーを展開して欲しいものだ。そうすればおのずから勝利を呼び込むことができるはずだ。

　ほとんどの英国ブックメーカーのオッズは、良くできていると感心するものが多いが、今回の日本代表関連オッズで、これはかなりの過小評価だと思ったものがひとつだけあった。それは、今大会で日本が無得点に終わるオッズである。当然、これは倍率が高くなるほど得点する確率が高いとされる。

　この無得点オッズで日本はなんと11倍なのだ。同オッズはギリシャだけ。優勝オッズは501倍で、151倍の日本とはかなり差がついた印象の韓国でさえ12倍。日本 の下位を見ると、カメルーン7倍、ホンジュラス5倍、イラン、アルジェリアで4.5倍、オーストラリア4倍、コスタリカ3.5倍のわずか6か国で、明らかな弱小国しか残っていない。

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