日本代表関連のW杯直前オッズを全公開! チームのトップスコアラーは誰?
今回参考にしたのは『ラッドブロークス』のオッズ。英国の大手ブックメーカーでも『ウイリアムヒルズ』と並ぶ最大手だが、ラッドブロークスのオッズの方がやや本命に厳しく、勝敗の参考にする場合、若干信憑性が高い。
しかし、全てがオッズ通りにいかないのが勝負の世界である。とくにサッカーの場合、ブックメーカーのオッズは実績が基本。つまり過去の成績が賭け率を決める重要なファクターになっており、そこで賭け手 (英語ではpunter「パンター」と呼ばれる)は、自らの予想とブックメーカーの実績重視のオッズの「食い違い」を見つけ、そこにいくばくかの身銭を切る。
精神面の影響が大きいスポーツはサッカーだけではないが、やはり直前の親善試合とW杯本番では、選手にかかる精神面のプレッシャーはまるで違う。
例えば日本では本田、イングランドではルーニーの調子がメディア上で疑問視されているが、それが本番でかかる重圧が選手を刺激して、本人の集中力、やる気につながり、がらっと良くなるということもある。
反対に自信を喪失している選手にとって、W杯のような大舞台はさらに自分を小さく感じさせる残酷な場所でしかないだろう。
負傷の情報も含め、本番での変わり身に関してはまだまだ予断を許さないが、ここでは最初に優勝オッズから見ることにしよう。
興味深いのは、グループリーグ抽選前だった昨年11月時点のオッズとの比較である。劇的とは言えないが、多少の変化は起きている。その変化を中心に、抽選がどのチームに有利になったかを考えてみたい。
まずは本命サイドから。一番人気はブラジルで変わらず。オッズは 4.3倍から4倍へと若干下がった形だが、ほぼ安定した倍率だ。
11月時点での2番人気は、アルゼンチン、ドイツ、スペインの3代表が6倍で並んでいたが、現時点では2番人気はアルゼンチンが単独で5倍。以下ドイツ6倍、スペイン7.5倍と続き、ブラジルを追う3強に多少の差がついた。