なでしこジャパンは、27日(日本時間28日)、女子ワールドカップカナダ大会準々決勝でオーストラリア代表と対戦する。米メディア「ESPN」は、識者を集め、準々決勝で勝ち上がった8強の勝敗を予想。12人の解説者が投票する内容で、エドモントンで行われる決戦で、日本勝利は10票、オーストラリア勝利は2票となった。なでしこ圧倒的有利と予想されている。 決勝トーナメント初戦でブラジルを撃破するなど、勢いに乗るオージー軍団。なでしこも、決勝T初戦で華麗なパスワークを復活させ、2-1でオランダを破って準々決勝に進出している。互いに、アジアのライ バル国としてしのぎを削る両者が準々決勝でぶつかる。 解説者を務める元アメリカ代表MFで代表通算271試合出場45得点という記録を誇るジュリー・フォーディーさんは4強をめぐる戦いをこう分析する。 「ラウンド16の日本対オランダ戦のように、この試合は今回のワールドカップで最高の試合の1つになる可能性がある。オーストラリアはスピードと精神力で世界に感銘を与え続けているが、この試合を勝つのは日本だろう。僅差だけれども。オーストラリアには2日間余分の休みがある。それは巨大で前向きな材料だ。オージーにはフレッシュな運動量が必要になる。非常に安定感を誇る日本を破るには、攻撃精神も必要となるだろう」 中3日の日本に対し、オーストラリアは十分に休養ができる中 5日でこの試合に臨む。日程面での優位性が存在する。それでも、ディフェンディングチャンピオンを破るには、至らないというのが世界的な下馬評のようだ。 日本はオーストラリアとは通算成績で9勝7分5敗となっているが、佐々木則夫監督の就任以来、6勝1分1敗と優勢を保っている。昨年のアジアカップ決勝でも1-0で勝利している。 また、そのほかの準々決勝も、12人の識者によって勝敗が予想されている。26日(日本時間27日)にオタワで行われるアメリカ対中国戦は、アメリカが12票を集めた。準々決勝4試合で満票を集めたのは、前回ドイツ大会準優勝のアメリカのみだ。同日、モントリオールで行われるドイツ対フランス戦の欧州対決はドイツが10票で、フランスが2票。日本戦と同日にバンクー バーで行われるイングランド対ホスト国カナダの対決はイングランド7票に対し、カナダは5票と僅差となっている。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images