クロースが起死回生の決勝FK弾! 10人の王者ドイツ、スウェーデンを2-1で撃破
土壇場で勝ち越しに成功、後半2得点でグループリーグ敗退危機を脱する
ロシア・ワールドカップ(W杯)で史上3カ国目となる連覇を狙う王者ドイツは現地時間23日にスウェーデンと対戦。後半アディショナルタイムにMFトニ・クロースが決勝点を奪い、2-1で劇的な勝利を飾った。
ドイツは開始2分にMFユリアン・ドラクスラーに決定機が訪れるなど立ち上がりから主導権を握ったが、初戦のメキシコ戦と同様に不用意なボールロストからカウンターでピンチを招く。首を痛めてスタメンを外れたDFマッツ・フンメルスの代役に起用されたDFアントニオ・リュディガーのパスミスからあわやという場面を作られたが、FWマルクス・ベリのシュートはGKマヌエル・ノイアーが好セーブしチームを救った。
しかし、同32分には自陣で司令塔クロースが不用意なパスでボールロスト。カウンターで一気にゴール前までボールを運ばれると、ペナルティーエリア内でパスを受けたFWオラ・トイヴォネンが右足でシュート。DFの足に当たったシュートはGKマヌエル・ノイアーの頭上を抜けてゴールネットを揺らした。
1点ビハインドで前半を終えたドイツは後半開始と同時に長身FWマリオ・ゴメスを投入。すると3分、1トップから左サイドにポジションを移したFWティモ・ヴェルナーがドリブル突破からクロスを送ると、ニアサイドでゴメスが潰れ、その後ろから走り込んだロイスが左足で同点ゴールを押し込んだ。ロイスはW杯初先発となった試合で、初ゴールを記録した。
同23分、ドイツはDFジェローム・ボアテングのクロスからチャンスを作ったが、ゴール前にいたDFヨナス・ヘクターとゴメスが譲り合うような形となりシュートを決めきれなかった。
追加点が欲しいドイツだったが、同37分にはボアテングが2枚目のイエローカードを受けて退場となり数的不利となった。同42分にはDFヨナス・ヘクターを下げてMFユリアン・ブラントを投入するなど最後まで攻撃の姿勢を緩めず、同43分にはゴメスのヘディングシュートがスウェーデンゴールを襲ったが、GKのファインセーブに防がれた。
1-1のまま終了かと思われた後半アディショナルタイムにドラマは待っていた。左サイドで得たFKのチャンスで、キッカーのクロースは一度ボールを動かしてから右足を振り抜き、ゴール右隅へ突き刺した。
土壇場で勝ち越しに成功したドイツ。敗れればグループリーグ敗退の危機にあったなかで劇的な形で逆転勝利を飾った。
(FOOTBALL ZONE編集部)