メキシコが貫禄の2連勝 韓国はエースが意地の一撃も自力でのグループ突破が消滅
初戦でドイツ撃破のメキシコがベラとエルナンデスのゴールで2-1と勝利
韓国代表は現地時間23日、ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦でメキシコに1-2で敗戦。2010年大会以来となる決勝トーナメント進出は絶望的になった。
韓国は初戦のスウェーデン戦からスタメン3人を入れ替え、初戦でドイツに勝利した中南米の雄メキシコとの一戦に臨んだ。しかし、立ち上がりからボール支配率で圧倒的な劣勢に立つと、先制点も献上してしまう。前半26分、韓国はメキシコが左サイドからクロスを上げようとする場面でFC東京所属のDFチャン・ヒョンスが腕を伸ばしたままスライディングし、ボールをブロックしてしまった。獲得したPKをメキシコMFカルロス・ベラが決め、メキシコの1点リードで前半を終えた。
このゴールにより、大会は開幕から27試合で一度もスコアレスドローがなく最低でも1点が決まった。これは1954年スイス大会の26試合を上回る新記録達成となった。
韓国は後半に入ると攻撃的な姿勢こそ打ち出したが、シュートの場面でフリーになれず、メキシコの守備陣にしっかりとブロックされた。するとメキシコは後半21分、カウンターからボールを受けた“チチャリート”の愛称を持つFWハビエル・エルナンデスが、相手GKとの1対1を冷静に制してゴール。リードを2点に広げた。
ビハインドを追う韓国はイタリア・セリエAのヴェローナでプレーする、バルセロナ下部組織出身の「10番」イ・スンウも投入したが、メキシコの老練なプレーの前に無理なタックルでイエローカードを受けるなど反撃の勢いをつけることはできず。後半アディショナルタイムにエースFWソン・フンミンが左足ミドルを決めて意地を見せたが、同点にまでは至らなかった。
これにより、2連勝のメキシコは決勝トーナメント進出へ極めて有利な立場となった。逆に2連敗の韓国は、この後のドイツ対スウェーデンの試合で、ドイツが勝利しない限りは敗退が決定。韓国が決勝トーナメント進出を果たすためには、ドイツがスウェーデンに勝利したうえで、さらに自分たちが最終戦でドイツに勝利することが最低条件という極めて厳しく絶望的と言える状況に追い込まれた。
(FOOTBALL ZONE編集部)