また抜きのドイツ代表DFが脱帽 「メッシは世界最高の選手」

ボアテング「自分自身を笑ってしまった」

 バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表DFジェローム・ボアテングが5月6日の欧州チャンピオンズリーグ準決勝初戦で、また抜きからのループシュートという屈辱を味わったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシについて「世界最高選手」と脱帽。悪夢の瞬間については「自分自身を笑ってしまった」と振り返っている。ESPNが報じている。
 ボアテングはカンプノウでこの上ないほどの屈辱を味わった。後半35分、ドリブルで仕掛けてきたメッシにまたを抜かれ、尻もちをついた。そして、GKノイアーの頭上を抜く華麗なループシュートを決められた。メッシは2得点の活躍を見せ、バイエルンは初戦を0ー3で完敗した。
 「あれは自分に全く影響していない。自分自身を笑ってしまった。ああいう状況でこけたり、スリップしてしまえば、ゴールになる。それは普通なこと。それが起きてしまった。自分の身に起きたことだけど、他の選手にも起こること。そういうことは気にしないんだ」
 ボアテングはこう振り返った後、超絶の美技を披露したメッシを素直に絶賛する。
 「個人的には彼は世界最高の選手。時に無様に見えたり、いろいろな事も起こるけれどね。それがフットボール。僕はDFだけど、それで自殺したりしないよ。もちろん痛い1敗だったよ。75分間はいいサッカーをしていたけれど、ああいうチーム相手の試合は難しい。特に2点目はメッシの偉大なゴールだった。結局、努力を続けるしかない。来年チャンピオンズリーグを優勝できるようにトライする。負ける時もあれば、勝つ時もある。時には不運もあるけれど、それが人生でしょう」
 並外れた技量を見せた相手に脱帽する度量の広さをボアテングは見せている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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