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不人気ミラン、また振られた!? ベルギー代表ボランチはミランに「NO」
マルティネス、コンドグビアに続く悪夢
移籍市場で連戦連敗中のACミランが獲得で合意に達していたと報じられていたゼニトのベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルの獲得にも失敗した可能性が高まっている。イタリア地元紙「トゥット・スポルト」が報じている。
今季10位に終わり、2年連続で欧州のカップ戦出場権を失った名門はシーズン終了後も苦しみが続いている。
ポルトのコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスはアトレチコ・マドリードに、モナコのフランス代表MFジョフリー・コンドグビアはインテルに、それぞれクラブ間合意後に強奪されていた。
コンドグビアの代わりにボランチの補強のために、獲得に動いたヴィツェルは地元メディアに獲得で3000万ユーロ(42億円)の移籍金で合意したと報じられていた。だが、悪夢再びとなった様子だ。
「ヴィツェルはミランにノーと答えた。ガリアーニにとって移籍市場は困難なものに。ベルギー人は他のクラブに移籍することを望んでいる」とし、26歳の実力者はミラン移籍を希望していないと報じている。
アドリアーノ・ガリアーニCEOの今季の移籍市場は失敗の連続だ。今季終了直後からレアル・マドリードを解任されたカルロ・アンチェロッティ前監督の招聘(しょうへい)に動いたが、拒否されてしまった。パリ・サンジェルマンのスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチとの交渉も暗礁に乗り上げた後、マルティネス、コンドグビア、ヴィツェルといずれも獲得寸前と報じられた後、3連敗となった。
近年赤字に苦しんでいたミランの近年は、CSKAモスクワから移籍金ゼロで日本代表FW本田圭佑を獲得するなど格安物件の補強に終始。チームからワールドクラスのスターはいなくなってしまった。タイの富豪に親会社の株式48パーセントを売却し、資金を手にしたミランは今季大型補強路線に転換したが、かつて欧州を制覇したミランブランドの威光は消え去り、移籍市場での不人気ぶりが如実に表れている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images