Jクラブも注目する韓国代表の新守護神 奇抜ヘアも話題、愛称は「大邱FCのデ・ヘア」

韓国代表GKチョ・ヒョヌは評価がうなぎ上りだ【写真:Getty Images】
韓国代表GKチョ・ヒョヌは評価がうなぎ上りだ【写真:Getty Images】

Jリーガー二人との競争に勝利、スウェーデン戦の活躍で評価急上昇

 韓国代表GKチョ・ヒョヌの評価がうなぎ上りだ。

 ロシア・ワールドカップ(W杯)のグループF初戦で韓国はスウェーデンと対戦し、0-1で敗れた。PKで1点を失った後、スウェーデンの堅守を崩すことができずに敗れた韓国だが、大敗もあり得た試合で何度もピンチを救ったのがGKチョ・ヒョヌ(大邱FC)だった。

 韓国代表の正GK争いは今、熾烈を極めている。ヴィッセル神戸のGKキム・スンギュ、セレッソ大阪のGKキム・ジンヒョンもJリーグ屈指の守護神で、代表でも結果を残していた。日本のサッカーファンも、彼らがW杯に出場するのを楽しみにしていたに違いない。

 だが、スウェーデン戦のスターティングメンバーに名を連ねたのは、チョ・ヒョヌだった。日本では馴染みがないかもしれないが、昨年12月に行われたE-1選手権に出場し日本代表とも対戦。同大会では最優秀GKにも選ばれた。

 2017年の韓国Kリーグのベスト11に選出されるほどの実力で、今や韓国内では押しも押されもせぬナンバーワンGKだ。

 1991年生まれの26歳で身長は189センチ。2013年にKリーグの大邱FCに入団し、それから同クラブ一筋。7歳の時に1998年フランスW杯の韓国対メキシコの試合を見て、当時のGKキム・ビョンジのプレーを中継で見て、「自分もGKになりたいと思った」という。キム・ビョンジも髪型が奇抜だったが、チョ・ヒョヌの髪型ももしからしたら、そうした憧れからきているのかもしれない。

 ポジショニングと状況判断に定評があり、最終ラインに安定感をもたらす。2015年秋に初招集され、2年後の2017年11月の強化試合セルビア戦でA代表デビューした。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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