独代表MFが対戦国メディアの挑発にも余裕 帰国の搭乗券渡されるも「決勝翌日まで必要ない」

ドイツ代表のMFサミ・ケディラ【写真:Getty Images】
ドイツ代表のMFサミ・ケディラ【写真:Getty Images】

前代未聞の挑発にも破顔一笑

 前回王者ドイツは、ロシア・ワールドカップ(W杯)初戦でメキシコ相手に0−1とまさかの敗戦を喫した。現地時間23日に行われるスウェーデンとの第2戦に敗れれば、連覇の夢が潰える可能性もある。そんな危機的状況のなか、ドイツのMFサミ・ケディラが、スウェーデン人記者からの挑発的行為にも大人の対応を見せ、話題になっている。英国営放送「BBC」が報じている。

 対戦国のスウェーデン人記者は、チーム全員分の偽のドイツへの帰国便の搭乗券をケディラに手渡してきたという。だが、4年前のブラジルW杯優勝メンバーの一人は、早期帰国を促される屈辱を受けても破顔一笑し、「これは7月16日まで必要になるとは思わないな」と切り返した。7月16日は、モスクワで行われる決勝の翌日。ケディラはスウェーデン人記者の挑発に対し、2大会連続の決勝進出に大きな自信を示す王者の余裕を見せた。

 その一方で、司令塔のメスト・エジルら精彩を欠いた主力とともに、ケディラもローター・マテウス氏や、ステファン・エッフェンベルク氏といった代表OBの批判の的となっている。

 先発落ちを求める声も高まるなか、「全く問題ない。批判はつきまとうものなんだ。いいプレーをできなかったことは自分が一番分かっている。もっと賢くプレーをしないと。学生じゃないんだから。団結して戦わないといけないね」と、不動心を貫いた。

 批判も、挑発も華麗にスルーしたケディラは、スウェーデン戦の勝利を最優先。全てをはねのけ、王者は2連覇へと突き進むことができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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