ブラジルが後半ATの劇的2発で1位突破”消滅危機”を回避 母国メディア「やっと決めた」
コスタリカの堅守に大苦戦も2-0勝利
ブラジル代表は現地時間22日にロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦のコスタリカ戦に臨み、大苦戦の末に2-0で勝利した。二つのゴールがいずれも後半アディショナルタイムに決まるという試合展開に、ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」も「やって、やって、やって、やっと決めた」と苦戦した様子が滲み出る表現で報じた。
ブラジルは前半の半ばから、完全にコスタリカ陣内に攻め込む展開に持ち込んだ。後半の頭にはFWドウグラス・コスタ、途中にはMFロベルト・フィルミーノも入れて一気にゴールへの圧力を高めた。それでも、相手GKケイラー・ナバスのファインセーブや、後半33分にFWネイマールが倒されてPKを得たプレーが、ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)の進言で取り消しになる事態にもなった。
グローボの記事でも、その苦戦の様子は臨場感たっぷりに記されている。
「ゴールという叫びは何度も口から出かかったが、クロスバーに阻まれ、ナバスに止められ、ネイマールのPKもVARに取り消され、彼もまた珍しいシュートミスをした。引き分けは厳しい現実になるかと思われたが、フィリペ・コウチーニョの1点が決まった。やって、やって、やって、やっと決めた。最後にはネイマールも2点目を決めた。試合が終わると、多くの選手が泣いた。まだ理想的な状態ではないが、大きなプレッシャーは避けられた」
まさに記事の通り、やっとの思いでのゴールが決まったのは後半アディショナルタイム1分、左サイドからの折り返しをFWガブリエル・ジェズスがトラップしたが、少しそれが流れた。そこに後ろから突進してきたコウチーニョがナバスの足の間を抜ける速いシュートを決めた。ブラジル国民の歓喜が爆発した瞬間だった。
ブラジルは、もしこの試合で引き分けていれば、この後のゲームでセルビアがスイスに勝った場合、1位突破の可能性が消滅する危機だった。何度も何度も攻め込んでようやく勝利を手にしたカナリア軍団は、この初勝利を機に勢いを手にすることができるだろうか。