ザッケローニ監督が母国イタリアと対戦するためには本田の復調がカギ

 ブラジル、イトゥで行われる合宿で日本代表がオフとなった10日、イタリア人指揮官は選手の休息を与える代わりにメディアの前へと姿を表し、「今日は自分が犠牲の精神で臨みました」と語った。

 そのザッケローニ監督には、会見場に現れた母国イタリアのスポーツ紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」の記者から本田に関する質問が寄せられた。

「本田はセリエAで苦戦していて、W杯でやってやろうと思っているはずだが、その気持ちはチームにアドバンテージになるか? 」

 指揮官は、エースのイタリアでの苦境、それによる反骨心がもたらす日本代表への浮揚効果について口を開いた。

「本田に関しては、最高のコンディションに持ってきてくれることを祈っている。ミランでは苦しんだ。落ち着かない中で監督も代わった。ただ、ピッチ内外で常に頭の良い選手だし、パーソナリティーもしっかりしている。状況は把握できている。彼がこの4年間、チームに貢献してきてくれたプレーを求めたいし、徐々に大会が進むにつれてパフォーマンスが上がって来る可能性は高いのかなと思う」

 指揮官はミランで出場機会を減少させた本田のコンディションが、まだピークに達していないことを認めながらも、本大会で試合を重ねるたびにパフォーマンスが上がってくることに期待した。セリエA終了後、ブラジルに入るまでの親善試合3試合で全て先発フル出場し、試合勘の回復に必死だった背番号「4」。だが、初戦のコートジボワール戦に最高の状態で臨むことは、やはり困難なのだろうか。

 

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