「GK川島は100%外す」 元日本代表FW城彰二が提言、セネガル戦の理想布陣

アトランタ五輪では、2勝1敗ながらグループリーグで敗退した【写真:Getty Images】
アトランタ五輪では、2勝1敗ながらグループリーグで敗退した【写真:Getty Images】

「2勝1敗」でグループリーグ敗退となったアトランタ五輪の苦い記憶

 コロンビア撃破の要因は、冒頭で述べた開始3分の退場劇のほかに、相手のコンディションが驚くほど悪かったことが挙げられる。その筆頭と言えるのがスタメンを外れたハメス・ロドリゲスで、彼は試合前のウォーミングアップで一度もピッチに姿を現さなかった。おそらくホセ・ペケルマン監督も日本戦に出すつもりはなく、急きょ出場させる形になったのだろうが、明らかに体は重く、流れを変えられなかった。

 前半31分にスピードが脅威だったフアン・クアドラードをベンチに下げたのも、日本にとっては追い風となった。ある意味、開始早々の退場でプランが狂った「コロンビアの自滅」と言えるゲームであり、決して日本が内容で圧倒できたわけではない。

 もちろん、W杯の舞台で初めて南米勢に勝利したことは選手の自信につながるし、世界に与えたインパクトも大きい。チームの雰囲気もさらに良くなっているが、グループリーグはあくまでも3試合トータルでの戦い。私が出場した1996年のアトランタ五輪でも、初戦でブラジルに1-0で勝利して“マイアミの奇跡”として話題になり、3試合で2勝1敗の成績を収めながら3位に終わりグループリーグを突破できなかった。コロンビアに初戦で歴史的な勝利を収めたからといって、日本のベスト16進出が保証されたわけではない。

 とにかく、残り2試合で少しでも多くの勝ち点を手に入れること。第2戦で戦うセネガルも、初戦でポーランドを2-1で破り勢いに乗っている。この難敵を相手に、日本はいかに戦えばいいのか。

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング