決勝T進出のフランス、強さの鍵は2ボランチ データが示すポグバ&カンテの“補完性”
ポグバが最多のデュエル数を記録すれば、相棒カンテは最多のボールリカバリーで呼応
フランスはロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦、ペルーを1-0で下して決勝トーナメント進出を決めた。フランス紙「レキップ」は、ペルー戦のデータを用いてチームの核である2ボランチの強烈さを報じている。
同紙が紹介したデータでは、フランスはボール支配率でペルーを下回った。しかし、相手がボールを保持した際のデータで異彩を放ったのがフランスの中盤に君臨したMFポール・ポグバとMFエンゴロ・カンテの2ボランチだった。
ポグバは苦しい展開のなかでもチーム最多の79タッチを記録。そして、前半には決定的なパスを2回通し、その1回はFWキリアン・ムバッペのゴールにつながった。それに加え、デュエルを仕掛けた回数が両軍最多の18回で、勝率も61.1%だったという。191センチの恵まれた体躯を生かして、ペルーの選手たちに厳しいチャージをしていたことが分かる。
そして、コンビを組んだカンテも両チームで最多となる13回のボールリカバリーを記録。長身のポグバが体格を生かして相手に当たり、168センチながら小回りが利いて驚異的な運動量を誇るカンテがボールを回収するという最高の役割分担が確立されている。
前線にはFWアントワーヌ・グリーズマン、ムバッペ、FWオリビエ・ジルー、FWウスマン・デンベレらが揃うタレント集団フランスだが、チームの核となる2ボランチが安定感を生んでいる。2連勝で決勝トーナメント進出を決めたなか、20年ぶりのW杯制覇に向けて中央の強さは大きな武器になるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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