アザールがチェルシーの出方次第で退団の可能性も 「残留してほしいなら改善を」
クラブの曖昧な態度に不満
チェルシーのベルギー代表MFエデン・アザールが、来季もクラブに残留する可能性について言及している。これまで“チェルシー愛”を公言し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場が叶わなくとも残留が“優先事項”としていた。だが、現在はその心境が、少し変化したようだ。フランス紙「レキップ」が報じた。
2012-13シーズンから加入したチェルシーでは、14-15シーズンから背番号10を背負ってプレーしてきた。今季は、プレミアリーグ34試合出場12得点4アシストを記録した。だが、チームは5位となり、優勝はおろかCL出場権さえも逃した。
アザールは、「私はロンドンでCL以外すべてのタイトルを得られた。今のポジションがあるのもチェルシーのおかげだ」と、クラブに対する感謝を口にした。その一方で、「チームが前のシーズンよりも良くなるためであれば残留する。悪くなるならば残りたくない」と、コメントした。
一部報道によれば、契約をあと1年残すアントニオ・コンテ監督の去就問題が決着しておらず、クラブ側の曖昧な態度を見かねたアザールは、「退団したいと言うのはとても簡単なことだ。なぜなら、私はここで全てをやり遂げたからね。だからこそ来季、このクラブで何が起こるのかを知りたいんだ。監督が残るのか、去るのか。どうなるのかを待っている」と語った。
ジネディーヌ・ジダン監督と相思相愛の仲として知られ、レアル・マドリード移籍の噂が何度も報じられてきた。だが、そのジダン監督もレアルを去り、アザールの去就は不透明なままだ。衰退するチームに固執するつもりはないと話しているが、「レアル・マドリードには興味をそそられる。それはみんなが知っていることだ。しかし、もし明日クラブが私を要らないと言えば、それまでだし、逆に私を獲得したいのであればそれに必要なことをするだろう。彼らのためにそこに行くなんて、とんでもない。プロジェクトがあることが絶対条件。チェルシーではまだ、私のプロジェクトが残っている」と語り、移籍の可能性について否定も肯定もしなかった。
(FOOTBALL ZONE編集部)