FIFAがメキシコ&セルビアに罰金処分 W杯でのファンの差別的、政治的行為を問題視
110万円の罰金処分を発表、繰り返された場合は追加処分も
ロシア・ワールドカップ(W杯)に出場中のメキシコとセルビアに、国際サッカー連盟(FIFA)から罰金処分が科されたことが発表された。
メキシコはドイツと対戦したグループリーグ初戦で、サポーターがドイツのGKマヌエル・ノイアーに対して執拗なブーイングと、差別的・侮辱的な罵声を繰り返した。チームは見事に1-0と勝利したものの、FIFAはサポーターの行動に対し「確たる証拠が集まった」として、メキシコサッカー連盟への罰金処分を決めた。そして、この行為が繰り返された場合は追加の処分があるとも言及している。
特に、ノイアーがゴールキックを蹴る際に毎回のように発生した「ehhh puto」と呼ばれるチャントが問題視された。これは同性愛者を差別する言葉にあたる。
同様にセルビアは、コスタリカと対戦した初戦で1-0の勝利を収めたが、この試合でもセルビアサポーターの行為が問題にされた。スタジアムで政治的な意図のある横断幕を掲げたことが原因として、セルビアサッカー協会が処分の対象となった。
両者はそれぞれ1万スイスフラン(約110万円)の罰金をFIFAに支払う。
世界中のサッカーファンが熱狂し、ロシアにも多くのサポーターが訪れている4年に一度の祭典だが、サポーターの問題行為には厳しい視線が注がれている。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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