カカの変わらぬミラン愛 「ミランは常に人生の重要な部分」

インザーギ監督にエール

 元ブラジル代表MFカカ(米・オーランドシティSC)が、古巣ミランへの愛情と、フィリッポ・インザーギ前監督に激励の言葉を語った。イタリア「スポーツ・メディアセット」のインタビューに応じた。
 カカは「ミランとイタリアを懐かしむ気持ちはすごくたくさんあるよ。いつもミランとイタリアで過ごした時間が与えてくれたものに感謝している。昔のチームメートとはよく連絡を取るんだ。僕にとってのミランは、常に自分の人生の中での重要な部分なんだ」と、2度の所属で合計7シーズンを過ごしたミラノでの生活を懐かしみ、感謝の言葉を口にした。
 そして、リー グ10位に終わり、欧州カップ戦への出場を逃した古巣に対し、「ミランは常にヨーロッパの中で重要なクラブなんだ。少しの時間があれば、ミランはトップに戻れると思う。それは、ユベントスが一つの例になるんじゃないかな」と語った。
 ユベントスは、カルチョ・ポリ事件によってセリエB降格を経験した。だが、そこからセリエA4連覇するまでに復権を果たしている。
 また、解任が発表されたインザーギ前監督に対し、「あまり多くの試合を見ていないから、チームのプレーを判断はできない」と前置きをしつつ、「インザーギのことは一人の人間としても友達としても、素晴らしい人間性の持ち主だと知っている。1つのクラブを経験しただけでは、監督しての評価は判断できないはずだよ。別の クラブで、その価値を示すチャンスが訪れるはずさ」と激励の言葉を送った。
 ミランではトップ下を定位置にセリエA、UEFAチャンピオンズリーグ、クラブワールドカップ制覇に大きく貢献した。負傷期間中の給与を返上するなど、クラブへの忠誠心の高さが感じられる行動により、サポーターからも強く愛された選手だ。現在はアメリカ・メジャーリーグサッカーに活躍の場を移しているカカだが、ミラン愛は変わらないようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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