「マルだね」と合格点

　この日のなでしこの戦いぶりについて「日本がボールを持った時にオランダの選手はそれほど前から来る感じではなくて、日本の選手は間、間でいい位置に立てていたと思う。立ち位置が今までと違って良かった」と振り返る。「収穫は……そうですね。シュートシーンはいつもより多かったのかなと感じました」と、間を置きながら穏やかに話し た。そして、「佐々木監督の下、ワンタッチ、ツータッチでやるゲームを数多く取り組んでいただいた。その意識のもと、選手がやったと思います」と、準備段階から取り組んだことの成果が試合に表れたとも語った。
　このコメントを発した阪口に対して佐々木監督は、「マルだね」と合格点を与えて「ボロが出る前に、帰れ」と冗談交じりに会見からの退出を促した。試合前日の記者会見では、佐々木監督に対してのツッコミ役が阪口だったが、この日は正反対。信頼関係で結ばれた指揮官と中盤の仕事人が、なでしこジャパンを2大会連続のベスト8へと導いた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images