W杯グループAは2連勝のロシアとウルグアイが突破 開催国が今大会の台風の目に
ウルグアイはスアレスの“メモリアル弾”でサウジアラビアに1-0で勝利
ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグA組は、開催国ロシアとウルグアイが決勝トーナメント進出を決めた。現地時間20日のウルグアイ対サウジアラビアの一戦を、ウルグアイは代表通算100試合出場の節目となったFWルイス・スアレスのゴールで1-0と勝利。勝ち点6のロシアとウルグアイグループリーグを突破した。
開催国ロシアは前日、エジプトに3-1で勝利し、2連勝で勝ち点を6に伸ばしていた。そして、ウルグアイもスアレスのゴールで2連勝とし、同じく勝ち点6とした。この結果、ロシアとウルグアイがトップに並んだ一方で、エジプトとサウジアラビアは2連敗で勝ち点ゼロと完全な二極化グループとなり、決勝トーナメント進出の2チームが決まった。
ロシアは大会開幕時点でFIFAランキングが出場32カ国中で最も低い70位だった。現行のシステムでは予選免除となるロシアがポイントを稼ぎにくいとはいえ、2010年南アフリカ大会以来2回目となる開催国のグループリーグ敗退が危惧されていた。
しかし、ふたを開ければロシアは2戦合計で8得点1失点と爆発。一方のウルグアイは2戦連続で1-0の勝利と手堅さを見せた。エジプトはエースFWモハメド・サラーが、先月のUEFAチャンピオンズリーグ決勝での左肩負傷により初戦を欠場したうえ、ロシア戦でも本調子ではなく厳しい戦いを強いられた。サウジアラビアもまた、1994年アメリカ大会以来の決勝トーナメント進出へは力不足を露呈した。
この結果、グループリーグ第3戦は“消化試合”の側面も強まった。ソビエト連邦時代の1986年以来の決勝トーナメント進出を果たした開催国ロシアは、今大会の台風の目となりそうな気配を漂わせている。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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